結果発表!
香川県内10大ニュース
2023

 四国新聞社が読者の投票で選ぶ「2023年県内10大ニュース」が決まった。

 1位は「新型コロナが5類移行、県内も日常へ一歩」、2位に「県内で記録的猛暑」、3位は「イベント、4年ぶり復活相次ぐ」。今年は20年から続いた新型コロナウイルスの制限が5月に緩和され、観光地や商店街などににぎわいが戻り、読者の関心が高かった。

1位 新型コロナが5類移行、県内も日常へ一歩

新型コロナの5類移行を受け、飲食店ではパーティションを外すなど対策緩和の動きが広がった=高松市

新型コロナの5類移行を受け、飲食店ではパーティションを外すなど対策緩和の動きが広がった=高松市

 新型コロナウイルスは5月、インフルエンザと同等の5類感染症に移行。行動制限の緩和で県内でも外出や旅行を楽しむムードが高まった。香川を訪れる観光客も急回復している。宴会需要の復調で飲食店もにぎわいをみせており、コロナ前の日常が戻りつつある。

 

2位 県内で記録的猛暑

県内では今夏、平年を上回る暑さを記録。残暑も厳しく、9月の月平均気温は高松など6地点で過去最高に=高松市

県内では今夏、平年を上回る暑さを記録。残暑も厳しく、9月の月平均気温は高松など6地点で過去最高に=高松市

 県内では今夏、平年を上回る暑さを記録した。8月は最高気温35度以上の「猛暑日」を17日間観測した。残暑も厳しく、9月の月平均気温は財田を除く6地点で過去最高となった。記録的な猛暑は、野菜やカキなどの生育にも悪影響を及ぼした。

 

3位 イベント、4年ぶり復活相次ぐ

県内各地でさまざまなイベントが復活。さぬき高松まつりでは5年ぶりに花火が夜空を彩った=高松市

県内各地でさまざまなイベントが復活。さぬき高松まつりでは5年ぶりに花火が夜空を彩った=高松市

 新型コロナウイルスの行動制限緩和に伴い、県内各地で大型イベントや祭りが4年ぶりに復活した。8月の「さぬき高松まつり」では、5年ぶりに花火大会が行われ、趣向を凝らした演出で見物客を魅了した。3日間の人出は約38万人に上った。

 

4位 英明、高松商が7年ぶりに選抜ダブル出場

県勢2校が出場した第95回選抜高校野球大会で、入場行進する英明と高松商の選手たち=甲子園球場

県勢2校が出場した第95回選抜高校野球大会で、入場行進する英明と高松商の選手たち=甲子園球場

 3月に兵庫県西宮市の甲子園球場で行われた第95回選抜高校野球大会に、英明、高松商がダブル出場を果たした。県勢2校が出場するのは、2016年の第88回大会以来、7年ぶり8度目。英明は2回戦で強豪の智弁和歌山を破り、センバツ初勝利を挙げた。

 

5位 琴電で踏切トラブル相次ぐ

遮断機が下りず、踏切上で停車した琴電の列車。同様の踏切トラブルが相次いだ=高松市

遮断機が下りず、踏切上で停車した琴電の列車。同様の踏切トラブルが相次いだ=高松市

 高松琴平電気鉄道(高松市)では踏切トラブルが相次いだ。6月に四国運輸局から改善指示を受けた後も続発し、8月に真鍋康正社長(当時)が辞任した。12月には、過去に講じた再発防止策の一部を履行していなかったとして、再び改善指示を受けた。

 

6位 季節外れのインフルエンザが流行

季節外れのインフルエンザが県内でも流行。学校現場では児童・生徒が手洗いなどの感染対策を徹底=高松市

季節外れのインフルエンザが県内でも流行。学校現場では児童・生徒が手洗いなどの感染対策を徹底=高松市

 季節外れのインフルエンザが県内で流行し、9月ごろから学校現場で感染が拡大。学年・学級閉鎖が相次いだ。県は10月、県内全域に流行注意報を発令。1999年以降では最も早い発令となった。12月15日には、2019年1月以来となる警報を出した。

 

7位 高松市で先進7カ国(G7) 香川・高松都市大臣会合

かがわ国際会議場を主会場に開かれたG7都市大臣会合。各国の代表者は栗林公園なども視察した=高松市

かがわ国際会議場を主会場に開かれたG7都市大臣会合。各国の代表者は栗林公園なども視察した=高松市

 G7都市大臣会合が7月、高松市サンポートのかがわ国際会議場を主会場にあり、持続可能な都市の実現に向けた取り組みについて議論を深めた。各国の代表者らは栗林公園も視察し、和船に乗るなどした。同会合の県内への経済波及効果は8億9100万円。

 

8位 ビッグモーター不正、県内でも

中古車販売大手ビッグモーターの保険金不正請求問題では、県内の店舗でも違反行為が発覚した=高松市

中古車販売大手ビッグモーターの保険金不正請求問題では、県内の店舗でも違反行為が発覚した=高松市

 中古車販売大手ビッグモーターの保険金不正請求問題で、県内でも高松市の店舗で違反が確認され、国が10月に行政処分を出した。店舗周辺の街路樹が不自然に枯れた問題でも、同市の別の店舗前で除草剤成分が検出され、国が県警に被害届を提出した。

 

9位 怪童・中西太氏死去

2018年の第100回全国高校野球選手権香川大会の開幕試合で、始球式のマウンドに立つ中西氏=高松市

2018年の第100回全国高校野球選手権香川大会の開幕試合で、始球式のマウンドに立つ中西氏=高松市

 高松一高時代、豪打と俊足で「怪童」と呼ばれ、プロ野球西鉄(現西武)では強打の内野手として黄金期を支えたほか、打撃指導でも定評があった中西太氏が5月に死去した。90歳。県人として8人目の野球殿堂入り。2000年には高松市初の市民栄誉賞も受賞。

 

10位 レスリングの日下尚選手、パリ五輪出場決定

来夏のパリ五輪代表に県勢第1号で内定したレスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下選手=高松市

来夏のパリ五輪代表に県勢第1号で内定したレスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下選手=高松市

 高松北高出身で、レスリングの男子グレコローマンスタイル77キロ級の日下尚選手(三恵海運)が9月の世界選手権で3位に入り、来夏のパリ五輪代表に県勢第1号で内定。レスリングでの五輪出場は、県関係では2大会連続出場の野々村孝さん以来、2人目。

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